鈴木淳×AQAプロジェクト
―文学部の肖像―
Portraits Speak:
Kyushu University School of Letters
with Suzuki Atsushi
Curated by AQA Project
とはすかたり
展覧会情報
2019.2.1[金]—2019.3.20[水]
九州大学伊都キャンパス
椎木講堂ギャラリー
入場無料
開館時間║10:00~17:00
休館日║日曜・祝日
主催║九州大学文学部、文学部歴史編纂室、AQAプロジェクト
共催║平成29-30年度QRプロジェクト人社系アジア研究活性化重点支援「九州大学人社系研究拠点形成のための記録・保存・展示」(研究代表者 飯嶋秀治准教授)
協力║九州大学総合研究博物館
※会期は終了しました
とはすかたり
本展は「文学部」「語り」「肖像画」をめぐる展覧会です。展示されるのは、遠い過去の歴代文学部教授たちの肖像画と、現役文学部の先生方へのインタビュー映像、その先生方の思いの詰まった品々です。そしてここに、福岡県在住の現代美術家、鈴木淳による作品=文学部の現在の先生が肖像画の中の教授にインタビューする映像が加わります。時を超えて対峙する過去と現在の教授たち、物言わぬ肖像画と雄弁な語り、そして語られるモノたち、それらの展示物が渾然となって、「文学部」とは、「語り」とは、「肖像」とはなにかと問いかけるようです。
本展の企画構成は、鈴木淳と、九大文学部で美学美術史を学ぶ学生たちによるAQAプロジェクトとが共同で行います。また、本展は、QRプロジェクト「九州大学人社系研究拠点形成のための記録・保存・展示」の成果に基づくものであり、文学部歴史編纂室の活動の一環でもあります。
【本展覧会チラシ表】
【本展覧会チラシ裏】
関連事業
オープニングイベント
日時║2019年2月2日[土]
会場║九州大学椎木講堂ギャラリー
内容║関係者・来賓挨拶、アーティストトーク、レセプション
入場無料
13:00-15:00 鈴木淳による公開制作《似木絵》
15:00-15:45 アーティストトーク
16:00-17:30 レセプション
※終了しました
ギャラリートーク
日時║2019年2月23日[土]/3月2日[土]
13:00- / 15:00-(各2回)
会場║九州大学椎木講堂ギャラリー
内容║学生による作品解説
入場無料
※終了しました
児島喜久雄《長寿吉教授像》1940年 西洋史学研究室
クロージング・シンポジウム
日時 || 2019年3月16日[土]
15:00-16:30
会場 || 九州大学椎木講堂1階展示スペース
内容 || QRプロジェクト主催のシンポジウムにAQAプロジェクトとして参加し、立案と裏話についてお話します。
※終了しました
QRプロジェクト《横田理博へのインタビュー映像 松下村塾模型》2018年
アーティスト紹介
鈴木淳
現代美術家。1962年、北九州市生まれ。1987年熊本大学理学部生物学科卒業。その後、絵画制作を行うも、1994年、第6回CASKサマースクールへの参加を転機に、現代美術家として多種多様な表現活動を展開。日常の出来事を切り取った映像作品や、ある空間に異質な既製品を設置するなど、鑑賞者に多様な解釈を促す作品を多数制作している。
2009年「ただいまー九大生AQAプロジェクトによるアジア現代美術展」ギャラリーアートリエ、福岡
2011年「写真新世紀展2011」東京都写真美術館、東京
2012年 個展「なにもない、ということもない」福岡市美術館、福岡
2012年「パリに笑壺を運ぶ」 パリ日本文化会館、パリ
2013年「福岡現代美術クロニクル1970−2000」福岡県立美術館・福岡市美術館、福岡
2014年「WATAGATA ARTS FESTIVAL 2014 ART+PASS+PORT」SPACE DOT、釜山
2017年「対馬アートファンタジア2017」半井桃水館、対馬(長崎)
2017年「誉のくまもと展」熊本市現代美術館、熊本
2018年「ちっごびより」九州芸文館、筑後(福岡)
2018年「糸島芸農2018」第2レジデンスハウス・稲荷山、糸島(福岡)
AQAプロジェクトとは
「AQAプロジェクト」は、九州大学文学部美学美術史研究室でミュージアムマネジメントを学ぶ学生たちによって、2006年に組織されました。
AQAプロジェクトの"Q"はQ大=九大を、ふたつの"A"はAsian Art=アジア美術を表します。さらに、"アクア"は水を意味する言葉でもあります。あまねく生命の源である水は、悠久の時の流れの中で人々の命を繋ぎ支え、文化的な発展の土壌を形成してきました。一滴の水が川となり、やがて大河となって海へ流れ、大地を豊かにするように、AQAプロジェクトの活動が、大学を社会に開き、豊かな創造性を育むようにという願いが込められています。プロジェクトでは、学生が展示・研究・教育普及・広報といった美術館の諸活動を実践的に学びながら、大学で得た知識を地域社会に還元することで、大学と社会との新しい関係を築くことを目指してきました。
プロジェクトは、2006年度の『マドンナたちのフィリピン―女性・キリスト教・多層文化―』展企画構成(福岡アジア美術館)に始まり、活動3年目までは福岡の美術館や図書館と連携した鑑賞サポートプログラム等の実施を主に行ってきました。4年目以降は、アジア各国と地元福岡の若手作家を取りあげた展覧会を開催することを主な活動とし、2009年度『ただいま―九大生AQAプロジェクトによるアジア現代美術展』や2012年度『九大生AQAプロジェクトによる現代美術展 「わたしの街の知らないところ ―シンガポールと日本」』などを企画してきました。
そして昨年度は、九州大学総合研究博物館の常設展示室の一角で、九州大学の所蔵する美術作品などの文化財の中から出品作を選んで構成した展覧会、『そして はこぶねは ゆく』を開催しました。現在、AQAプロジェクトは、九州大学に所蔵されている作品の継続的な調査・整理・展示公開を通して、大学と美術との関わりについても考察しています。
九州大学文学部美学美術史研究室 AQAプロジェクト ウェブサイト